私にとって旅は心の栄養を与えてくれるもの 
ハワイオアフ島
2004年8月8日〜15日

メローナ食べたい。
2004年8月12日(現地時間)

8月12日の朝である。昨夜は身体中がチクチク痒くて、ほとんど眠ることができなかった。 今更ながら日焼けは魔だと気づくも、既に遅しの感がある。昨日と同じにサンジェルマンに行き、 店内で朝食をすませる。朝9時にはダラーへ車を、返却せねばならず多忙な朝である。
そそくさと朝飯を済ませて、ダラーのカラカウアオフィスへ到着。簡単なチェックのあと速やかに 返却完了!数日間お世話になったネオンに別れを告げた。
本日の予定はるいぽん号にてノースへGOである。 この日から車が無くなった我が家にとって、まさに救いの神るいぽん号なのだ。 約束の時間に彼の滞在ホテルロビーで待ち合わせ、いざノースを目指し出発である。
昨年も立ち寄ったミニラニのタウンセンターにあるウォ−ルマートで、わがサイトのカウプレに使う小物を 少し購入する。さらにここで良い物を見つけてしまった、るいぽんが興味深げに何やら観ている。 手にとった物を見るとCDRのようである、っやと思い覗きこむとそれは、ハワイのWEB素材集ではないか。 しかも手ごろな値段である上にバージョンがいくつかあり、シリーズ化されているようだ。
欲っしい〜←これは★ホッシ―
早速るいぽんとシャッフルで、買い込む事にした。ノースへの道は寄り道の道である、今回もお決まりのドールパイナップル パビリオンにて、トイレ休憩をとった。 かなり喉が渇いたのでコーラ買って飲んでしまった。 今考えるとこの時から少し体調の変化があったのかもしれない。 その後も順調にドライブを重ね程なくハレイワの街に入ったのだが、ここで立ち寄ったハレイワSCで私の体調に異変が・・・ それと云うのは嫌なゲップがひとつ出た、そしてそれほど時を置かずにマタ一つと言う具合に(食事中の方すみません) 身体の危険信号が発せられたのである。
この手のゲップは経験があり、ウイルス性腸炎の前兆である。
おそらく日焼けによる急激な体力消耗と、それによる睡眠不測が 原因であるとは間違いない。厄介なことに、この病気は激しい下痢と吐き気を伴い回復までにかなりの時間を要する。 勿論、正露丸は持参しているが、ウイルス性であるため全く効き目が無い。早い話しが風邪の菌が腸に入ったと思えばよい。

ああっ、何としたことだ(涙) おまけに現在地はハレイワである、こんなところで発病しなくても良さそうなものでしょうに。 全く神も仏もないものか!
暫くハレイワで昼寝をしていたが、いっこうに改善の余地は見られない。 それどころか益々悪化の一途をたどる一方なのだ、ここで引き返すとるいぽんをはじめ、皆に迷惑が掛かる。
本当に弱った・・・私の状態をよそにカフクへ海老を食べに行く事で、話しが盛り上がっている。
とても体調不良のため引き返してくれとは、悪くて言えない状況である。
そしてこの時既に我が腹はぐる〜っと鳴りはじめ、 腹部に宿った悪魔が悪さをし始めていた。
カフクの海老と言えば、強烈なガーリックと油がギトギトの料理である。しかもカラごと食べるのが粋な食べ方なのだ(涙) つまり私にとってカフクで海老を食う事は、噴火直前のキラウエアに核ミサイルを打ち込む様なものである。
「なんとしても、核ミサイルは避けねばならぬ」と思いつつ、るいぽん号に揺られている。
すると、るいぽんがコンタクトを落としたと焦っている。
なんでも目にゴミが入り再挿入した時に落としたと言う、しかもこの状態では長く運転は難しいらしい。
るいぽんには悪いが私にとっては 天の助け、これを理由にワイキキに戻ることができるのである。
しかし数分後装着完了した片目から、重なり合った 2枚のコンタクトレンズが見つかり、私の淡い期待は露と消えたのである。

再びカフクを目指するいぽん号に揺られながら、私は次の手を考えていた。 軽快に走るるいぽん号、車窓に見えるエフカイビーチ、体調さえ万全ならばきっと楽しいドラブであるに違いない。
しばらく行くとバスストップに停車しているバスが見えて来た、颯爽とそれをを抜き去るるいぽん号。
しかしその刹那に私は確認をした、バスの行く先表示がワイキキであることを。 地獄で仏である、こうなればあのバスに乗り一人ワイキキへ戻るしかない。 そう決意した私は、体調が著しく悪いことをはじめて打ち明けた。るいぽんとぽなぺんも、口数が少なくなった私を変だと思っていたらしく、 あれやこれやと心配をしてくれる。 しかしこれ以上皆に迷惑を掛ける訳には行かない、車がカフクに到着したのを期に振り切るようにして、 後続のバスに飛び乗った私であった。

しかしこれで事が解決した訳ではなく、むしろこれからが病魔との戦いである。 カフクからオアフ島を時計周りに走る車中にあり、ワイキキまではたっぷり90分以上もある長いバスの旅がはじまった。
最悪な事に腹中の悪魔は、細かなバスの振動に反応し暴れ始めた。私はただ硬く拳を握り締め耐えるだけしか出来ず、しかも 残酷な程に車窓の景色は美しい。
核ミサイルは避けたものの我がキラウエアは、既に噴火直前にあり90分の猶予はとても ありそうに無い。
ここは少しでも気を紛らわそうと、車中に目を転じてみた。斜め前に座った若いねえちゃんは、 先程から、ずーっと携帯電話で話している。日本ならばマナー違反もいいところだが、ここはハワイ、アメリカ合衆国である。 日本の常識はここでは通じないらしい、他にも数名同じように電話をしている人がいる。
どうやらバスや電車での携帯会話が、 周りの迷惑と考えるのは日本独特のものらしい。暫く行くと学校の前でバスが留まった、そして私にとって一番迷惑な人種が 乗車して来た。それは多数の小学生である、
ドヤドヤと無秩序に乗車して来た彼らは、私の座る最後部席を目指しやって来る。
「来るな来るな、お前らはスクールバスで帰れ!」と心のなかで叫ぶ私を尻目に、数人の子供(男子)が私の隣に陣取った。 しかもこのガキ共は、キャッキャと大声で話しながら、なんとあろうことか腰掛ざま飛び跳ね始めたのである。 嗚呼無法地帯・・・・オイオイ、そんな事をしたら火の神ペレが怒り出し、おじさんのキラウエアは火柱を上げてしまうじゃないか〜。
その時先程の携帯長電話中ねえちゃんが、怖い顔でガキ共になにか言っている。
おそらく「うるさいわね、電話できないじゃない!」 とでも言ったのだろう、ガキ共が急に静かになった。
皮肉なもので日本ではマナー違反の携帯電話が、私を救ってくれた。
前に座った小学生の女子2人は、どうでも良い事で盛り上がっている。「昨日、うちの猫がね〜」とか「違う、うちのは白猫よ〜」など、 ああ・・・・猫など如何でもいいワイ!話を聴いているだけでイライラしてきた。イカンイカン気を紛らわすどころか、返って心が 殺伐としてくる。こんな時は寝るに限ると目を閉じて、じっとしている今度は腹中の悪魔が囁き掛けてくる。 悪魔はしきりに「何所でも構わないから、降りてトイレに行けよ楽になるぞ」と誘惑してくる。 しかし1時間に1本有るか無いかのワイキキ行き、1度降りたら無事帰れる保証は無いのである。

外の景色に少し見覚えが出てきた、どうやらキング・カメハメハハイウエイを走っているらしい。 完全な海岸線周りではなく、カイルア辺りからカネオヘ方面に入るルートのようだ。助かった少しは早くワイキキに着きそうだ。 しかしダウンタウンの建物が見え始める頃になると、体が熱を持ち始めたらしく、異常に冷たいモノを口にしたくなる。 ああっメローナが食べたい・・うわ言のように呟いている自分に気づく、放心状態で思うモノは、冷たくて美味しいあのメローナの事である。
青息吐息まさにそんな感じである、意識すらもうろうとして来た頃バスはアラモアナCに到着した。
どうやらここが終点らしく皆降車をはじめた、念のためトランジットチケットを貰いフラフラになりながら降車した。 降りると直ぐにトイレを探すため、あたりを見回した。
しかし、その目に飛び込んで来たのはWAIKIKI HOTEL'S行きのバスであった。 ここは、あと少し我慢してホテルに帰ろう!私はそう決断してそのバスに飛び乗った。 しかしクヒオ通りは、工事のために大渋滞を起こしておりバスは一向に進む様子を見せない。「アラモアナでトイレに行けば良かった」 と後悔するも、アフターフェスティバルである。とうとう耐え切れず、途中下車した私は某ホテルへ飛び込み用を足した。
ああっとり合えず生き返った、しかしメローナ食べたい食べたい・・・・
ABCストアーに飛び込んだ私は、3本のメローナと バドワイザーを買っていた。しかして直後のカラカウア通りには、メローナを口に小走り内股歩きの男がビーチコマーを目指していた。

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8/13へ続く、111111